ワタシは普段あんまりこのジャンルの映画を観てないのですが、パートナーが役所広司さん好きッ!イイ❤︎って言うんで一緒に観に行ってきました。
なんと「県警対組織暴力」との二本立て!
いやー 濃かった!
戦時下にヤ業の流していた闇市の食料で少なからず命を繋いできた広島県民だからこそ言えるセリフが説得力しかない。
確かにどちらも視点を変えれば同じ組織で力を行使して制圧してくる集団なんですよね。
ワタシは根っからのインキャオタクなので、ヤの人達にはヴィジュアル的なパンチ以外での憧れは持った事は無いんですが、
この二本を観て、仁義、任侠映画が古くから愛されている理由が分かった気がしました。
それぞれの正義や信念に基づいて行動する人間達の寄り集まって出来た世の中には善悪はっきりつけられる物なんてそんなに無いのかも知れないね。
孤狼の血は近年稀に見る仁義/任侠映画の金字塔に並ぶと評価されているみたいですが、ワタシはそのジャンルを日頃からたくさん観ているわけでは無いのでその点についての判断はしかねますが、
男の世界で滅びの美学、カッコイイ!イイハナシダナーと思いました。でもあの永遠に紡がれていく綱渡りのインガオホーのやつね。
だけど、花は枯れる時を知っていて、綺麗な世界の話ではないけど、綺麗に咲いて綺麗に散る諸行無常のあの感じよ。
役所広司さんとても素敵でした。
個人的には真面目で頑固だけどどこか天然なキャラクターの役所さんが大好物ですけれどね。「キツツキと雨」のような、大和ハウチュみたいな。
一つ気になったのは、中村獅童さんの記者の役と、鮫の油のサプリ。
これって、「日本で一番悪い奴ら」へのオマージュなんですかね?
で、その時点で はぁ、濃かったなあ と思ったすぐ後に始まるご本家「県警対組織暴力」よ。
そこから更にこってりガッシュで上塗りしてラードとラメでコーティングしましたくらいの倍の濃度でした。すごい。
もう出ている俳優さんがホルモンパワー的な意味でアヴェンジャーズ級
顔面だけでお腹いっぱい。なのに演技までキレキレ。最高すぎ。
↑えっ辰ちゃん漬け海田さんは31歳の設定なの?!
ストーリーラインはほぼ孤狼の血と同じ。
吸ってるタバコも同じhighlight。
さらに輪をかけて言葉の汚さがガチの広島弁で震えました。
「おちょんちょん貸したれ!」というセリフがしばらく頭から離れなくなった。
で、フェミが見たら爆発しそうなシーンのオンパレード。
決して女性軽視を肯定する意味ではないですが、あの頃の日本ていろんな意味でパワフルな時代だったんだなあとしみじみ思いました。
何も知らないワタシが観てもこれは名作だとすぐに理解出来ましたよ。
これを機に仁義なきシリーズも観てみようかな。
あとは、池袋の新文芸坐はじめて利用したんですが、街の周りのイキフンと行く前に時間つぶしに入った近隣のゲーセンの雰囲気がガチ過ぎて 席の隣にヤバイ人が座っちゃったらどうしようとすっかりビビってたんですが、
いざ入ったら想像してた場末の劇場とは全く違いすっごく綺麗な映画館だったので超安心しました!!
上映ラインナップも見たい作品ばかり。また行こう。
おまけ↓
近所を歩いていたらたまたま目に入った梅宮辰夫さんが花輪を出していたパン屋さん。